そして最後のロリンズに

ソニー・ロリンズのライヴ、先程行ってきました。今回は東京国際フォーラムのとてもでっかい場所です。私はかなーり後ろだったので最近一気に目が悪くなったせいであんまりステージの方はハッキリとは判らなかったかな。でも音は抜群でした。ステージは前と変わらずシンプルで最低限のものしかありません。バンドはギター、ベース、ドラム、コンガ、トロンボーン、そしてロリンズのSAX。今回も彼は赤いスラックス?で登場。ステージに左右、正面とお辞儀をしてる姿を見るとほんとにフツーの好々爺(笑)前に行ったのは確か一昨年でしたでしょうか、行っていてもやっぱり歳を気にしてしまう私U大丈夫かなぁなんて余計な心配。最初の1発目の音が奏でた時の衝撃。これこそ「歌う」って言うんでしょうね、地の底から持ち上がる様な力強さに歌う様に音が旋律に乗っている。凄い、本当に凄い。とても70歳以上だなんて思えぬ素晴らしさ。SAXも聴いた事ないようないい音でした。とても使い込んでいるんでしょうか、人ともども「ベテラン」って言ったら悪いかな?Uでもあんな音やはりロリンズだけだと思います。甥っこさんの Clifton Andersonのトロンボーンも最高でしたね。やっぱ上手い!!ロリンズとの掛け合いがまた二人ともお互いを心得ていて素晴らしい掛け合いでした。全体的にはコンガがね、もうちょっと聴こえてほしかったんですが。こんな所でもやはり気になるコンガ。結構軽めな感じだったと思うんですけど叩き方が変わっていたというか音からの推測なんですがこう、手の平で叩いていたよーな…多分(笑)ソロは素晴らしかったですね〜リズムが凄いです。それを普通に感じとってやってる所がもう、やっぱり違う。
曲は殆ど判らなかったんですがU大体交互に明るいのとモダンな感じなのと(なんて言う書き方だいU)やってくれて途中「キュウケイ」が入り約2時間くらい?そんなの覚えてませんUMCも印象的でしたね「アリガトウ、ドーモ、アリガトウ〜」って(笑)そして最後はロリンズの代表曲であるセント・トーマス!これを最後に持って来るなんてなんて憎い演出!!!CDなんかで聴くのとは全然違う、生でこれが聴けるなんて本当に最高で幸せでした。ECは前もなかったので今回もなかったのですがお客さんの盛大な拍手に答えて再び姿を見せ、深々とお辞儀をする彼の姿がちよっとおかしいくらい可愛くて、巨匠だという傲慢さもなくただ自分に送ってくれる沢山の拍手に頭を下げるロリンズ。私はたった2回しかライヴに行って生の音を聴く事が出来なかったけれど例え少なくても、ソニー・ロリンズという偉大なSAX奏者に出会えた事、そしてあの会場中に響き渡る音を身体で感じとれた事、そしてロリンズの本当の音。CDや他のライヴで聴く時はきっとこの時のロリンズの姿と音が私の中に広がるでしょう。一生忘れません。今日というこの日はずっと心の中に。あーもう、今頃感動して泣けてきたよ〜!!!(泣)