雪が降る

worldfamous2006-05-16

今日はまた今読んでいる本の話をしましょうか。今はこの前読んだ「テロリストのパラソル」を書いた藤原伊織さんの「雪が降る」を読んでいます。サルバトーレ・アダモの「雪が降る」に引っ掛けています。っても私はこの曲は知らないんだけど。これは6編の短編が入っていて、話のスジには事件的要素が入っていますがミステリではない、でしょう。読んでる途中ですがやっぱりこの人は頭が良いと思う。謎を解いていくのにこじつけがないというか…答えを出すのにその理由がちゃんと道筋を通って出している。…判りますか?Uホームズ的な要素があるかな。でもあれ程凄い観察眼じゃなくてちょっと考えれば判るような。その考え方が頭がいいなぁと思うのです。それからもう1つ。優しい。とっても優しい心を持った人だと思います。出て来る主人公はとんでもない罪悪感を持っていたりするんですがその罪は人を想う気持ちの純情さなんですよね。そんなふうに感じる所が結構あったのでこの作者はそういう考えを持った人なんじゃないかなと思います。いやぁ、かなりいい方みっけ。島田荘司も頭いいなぁと思うけどこの人は冷静な感じな気がする。本当に頭がいい人ってこの人だろうなぁと。頭の良さばっかり言ってますが読んでるとその素晴らしい所に感心してしまうんですよ。是非、お勧めです。