人の気持ちってさ、

今日お昼に映画「包帯クラブ」やってました。
この原作者、天童荒太さんはこの前直木賞受賞しましたよね。ちょっと読みたいなと思っています。
この包帯クラブ、発売した時にとある方が「素晴らしい」と絶賛していて何度か手には取ったんですけど買うまでにはいたらず。映画になった事も知っていたんですがいずれのテレビ待ち(笑)たまたまテレビつけたらやっていたんで最初少し見逃してしまったんですけど、凄くいいお話でした。
簡単に言うとこのお話は、心に傷を負った人々を癒すため、依頼の場所に包帯を巻いて回るクラブを結成した若者たちの青春ストーリーです。途中でね、ありがちなんだけどこのクラブがやっている事は偽善だっていう人が出てくるわけ。絶対こういう事言ってくる人は出てくるわけで。それは人それぞれだからそういう考えもあるんだと思う。全ての人が全て正しいと思う事なんかないんだから。そうする事で傷つく人もいる。それはその人の今までの生き方や考え方から出てくるものだと思うんだけど・・・
それでちょっと話はそれますが。
今日、清水玲子さんの「秘密」を買ってきました。今回もいい話だった・・今回の話は岡部警部という元捜査1課の人が第九に配属された時のお話。起きた事件は連続殺人事件なんですが・・この第九というのはMRIという人の脳を見る事が出来るんです。その脳の持ち主が「目」を通して見てきたものを映像化出来るのです。1課にいた岡部警部はこの連続殺人事件を調べていました。現場を見て、被害者がどんなふうに殺されたかも見て犯人も判っている。本当に酷い殺され方で手当たり次第・・そして犯人自身は自殺。これだったら誰も犯人に同情しないでしょう。だけど「ここまで」くるにはそれなりの理由があるんです。
で、この前の話と繋げます。
人って本当に色々あるよね。全てが違うし、全部判るなんて事もない。よく「何も知らないくせにそんな事言わないで!」なんて台詞ありますがまさしくその通りで。何がいいのか判らなくなってきてしまう・・そういう相談をそれた時、最近は何か考えてしまいます。その行動は確かに酷いかもしれないけれど相手はそんな思いでやったのではないかもしれないし、その人にそういう事をした気持ちはその人が思っているものと違うかもしれない。もちろん悪気満々かもしれない。でもね。悪気満々でやる人なんてそういないと思うんだよね。とくに友達とかの間では。メリットがないもの。
だからどう言っていいか判らない。何か一方的に「うんうん、そうだよね」っていうのもどうなんだろうと思ってきてしまって。
でもそんな事言ったら言葉が回らない私は言いくるめられてしまうんだろうけどU
そういう思いが渦巻く中で生きている人間ってやっぱり強いかなって思いました。